太陽光パネル設置のメリット・デメリットは?
今回は太陽光発電についてご紹介します。
近年、工場や倉庫の屋根に太陽光パネルを設置している事業者様を多く見かけます。メリットとしてまず思い浮かぶのは「電気代が浮く」ことかと思いますが、それ以外にも様々な角度のメリット・デメリットが存在します。
太陽光発電のメリット
・発電した電気を自社で使用し、電気料金を抑えることができる
⇒太陽光パネルをあまりたくさん置けない、敷地の狭い環境ではこちらのメリットが大きくなります。売電できるほどの電力は発電できないかもしれませんが、電気料金の価格が少しずつ上がってきていることを考えると自家消費だけでも十分なメリットになります。
・売電により利益を得られる
⇒社屋の屋根が広く平坦で、太陽光パネルをたくさん置ける環境の場合はこちらのメリットが大きくなります。現在FIT・FIPという売電価格を上乗せする制度があるため、ある程度の利益が期待できます。
・災害時等、停電時の非常電源になる
⇒災害で停電した場合に太陽光発電が非常電源として機能すれば、安全や衛生を確保できるだけでなく、事業機会の損失の防止にも繋がります。BCP(事業継続計画)における災害対策としても有用です。
・太陽の熱を遮るため、屋根の温度上昇を抑えることができる
⇒太陽光パネルが太陽の熱を受けてくれるため、屋根に直接日差しが当たらず屋根の温度が上昇しにくくなります。その分、室温上昇の抑制も期待できます。
太陽光発電のデメリット
・導入費用が高額
⇒設置費用を含めて1kWの太陽光パネルあたり25万円~30万円ほどかかります。1kW分のパネルを設置すると10~15㎡ほどになるので、設置面積から何kWの設備が設置できるか計算するとおおまかな導入費用が算出できます。この導入費用をどのくらいで回収していけるかが非常に重要です。
・ランニングコストがかかる
⇒太陽光パネルのランニングコストには、①定期点検費用、②清掃費用、③部品交換費用、④保険料などがあります。設置して終わりではなくメンテナンスの手間があるため、それも加味して導入を検討する必要があります。
・屋根の修繕が難しくなる
⇒太陽光パネルは屋根に設置するので、屋根が傷んで修繕や葺き替えをしたい場合は当然太陽光パネルを一旦外さなければ工事が出来ません。その場合通常の工事費用に加えて取り外し・再設置をする費用までかかるので、太陽光パネルを設置するのであれば新品の丈夫な屋根を設置した後、もしくは葺き替えたタイミングで設置することをおすすめします。
・日照時間が短い場合発電量が減る
⇒普段あまり意識することがないかもしれませんが、日照時間には地域差があります。晴れの日が少ない地域や、地形によって日照時間が少ない地域では太陽光パネルを設置しても他の地域より成果が出にくい可能性があります。ちなみに弊社事務所のある岐阜県や近隣の愛知県は、日照時間が全国平均に比べかなり長く、晴れの日も多いため、太陽光発電を利用してる住宅や企業も多いです。
上記のようにデメリットを挙げましたが、コスト面のデメリットについてはメリットと比較し、長期的にプラスになれば問題ありません。設置するパネルの容量を決めたら、以下の計算式で「何年で元が取れるか」を計算してみましょう。
元が取れるまでの年数 = 導入費用 ÷ ((年間の)売電収入+削減できる電気代-ランニングコスト)
電気業用設備のうち主として金属製のもの(=太陽光パネル)の法定耐用年数は17年とされているので、その範囲で収入が上回るようになれば導入する価値があると言えるでしょう。また、法定耐用年数は17年ですが、実際は一部の寿命の短い機器(パワーコンディショナー等)を除けば多くの場合17年以上使用し続けられます。
太陽光発電のメリット・デメリットを正しく理解し、計画的に投資しよう
太陽光発電はすぐに成果が出るものではないので、長期的な見通しが不可欠です。知識不足のまま言われるがままに設置すれば、後悔することにもなりかねません。相見積もりを取るなどして複数社を比較し、よく説明を受けて決めるようにしましょう。
後藤塗装では、相見積もりもお受けしています。気になった方はぜひ弊社へご相談いただけますと幸いです。